9月15日は、中秋の名月だというのに曇り空。
雲に隠れた満月に思いをはせる・・・。
月に吠える気高く逞しい動物がいた。
そう、シートン動物記に出てくる狼王ロボだ。
ブランカンが捕らえられ、月に吠えるロボ。
悪党を排除するといえば、それまでだが、
狼にしてみれば、頼りになるボスであり英雄だ。
ところで、群馬県前橋市には、「月に吠える」英雄がいた。
自由詩の第一人者、萩原朔太郎。
広瀬川のほとりにある前橋文学館には、
朔太郎をしのばせる貴重な品々がたくさん展示されている。
ちなみに、なんと現館長は朔太郎の孫、萩原朔美さん。
中秋の名月が隠れてしまった夜、
詩集『月に吠える』の世界に触れるのもいいですよ。
ふらんすえへ行きたしと思えども
ふらんすはあまりにも遠し
せめては新しき背廣をきて
・・・・ 「旅上」より
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砥部分 タ (土曜日, 17 9月 2016 01:05)
中秋の名月の日は愛媛も曇り空で月は雲隠れのまま
顔を出してくれることはありませんでした。
満月と狼で第一に思い浮かぶのは平井和正氏のウルフガイ
もちろんシートン動物記のロボ王も大好きです。
萩原朔太郎は教科書で習いました。
「檸檬」を爆弾に見立てる感性は凄いと思っていましたが、
群馬県前橋市の方だとは知りませんでした。
『月に吠える』も読んでみます。
砥部分 タ (土曜日, 17 9月 2016 01:12)
よくよく考えれば
「檸檬」は梶井基次郎さんでしたね。
トミー (日曜日, 18 9月 2016 11:30)
友人の影響で、星新一や筒井康隆を少しかじりましたが、平井和正の世界までは走りませんでした。ところで、梶井基次郎の「檸檬」は高校の教科書だと思いますが、〇〇年も過ぎて「檸檬」を思い出すとは、その記憶力と充実した高校生活が想像できます。