カイユボット

安野光雅の絵本には、自然と共に生きてきた人間の世界が描かれている。
また、時代と共に価値観がぶれていくことを悲しんでいるようでもある。

自然を愛した人間として、宮沢賢治も上げられる。
宮澤賢治の大事にした言葉の中に「心象」がある。
心象スケッチとして有名な小岩井農場は、賢治が自然をこよなく愛していた場所だ。

ところで19世紀後半、フランスでは印象派が登場し、新たな絵画が生まれた。
印象派とは、一言でいうと、印象を写実的に描いた絵画。
有名な画家として、マネやドガ、ルノワールなど。

その「印象派」の画家として、最近注目を浴びている画家がいる。
その人の名は、「ギュスターヴ・カイユボット」。
昨年の暮れには、ブリジストン美術館において『カイユボット展』が、
日本ではじめて開催された。

カイユボットは、ルノワールと親交が深かった。
ルノワールの『船遊びの人々の昼食』に、そんな二人の仲がうかがわれる。
左隅の犬を抱いている女性は、後にルノワールの妻になるアリーヌ・シャリゴ。
右隅の黄色い帽子をかぶって入るのは、カイユボット。

絵画だけでなく、未来に自然の美しさを残すことは、大切なこと!

えっ、カイユボットの絵が無いって・・・・。

カイユボット曰く、 「フランスのオルセー美術館でお持ちしています。」