学校の倉庫を整理していたら、懐中時計を発見した。
時計の裏側を見ると、「皆勤賞」と書かれていた。
「へ~、昔は皆勤賞に懐中時計を贈ったんだ。」
三重大学の研究紀要に、「〈論説〉たぬきの金時計:童謡に隠された謎に迫る」
というものがある。
明治時代には卒業式の時、成績優秀者へ「金の懐中時計」を贈ったようだ。
夏目漱石の『坊ちゃん』の中では、赤シャツが金の懐中時計をちらつかせる。
そして、校長のあだ名は「たぬき」・・・・・・。
ところで、金といえば豊臣秀吉が思い浮かぶ。
しかし、目の前に現れたのは・・・・・・。
何と、お館様の織田信長。
岐阜駅を降りると、大きな信長の金の像が出迎えてくれる。
その奥には、岐阜城のある金華山が見える。
人はだれでも、金に憧れを持っているようだ。
こちらは、東京駅丸の内駅舎保存復元完成記念の純金メダル。
娘が、お館様ならぬお爺さまからいただいたもの。
人の一生は夢幻のごとくだが、金は永遠への憧れか。
本物の金は高価でなかなか手が出せない。
ならば、お金のかからない心の砂金を見つけよう。
たとえば、皆勤賞という懐中時計を・・・・。
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