わが母の記

映画『わが母の記』を観てきた。
井上 靖の自伝的小説『わが母の記』の映画化されたもの。

いつものように、一番後ろの席「Mー10」に座って待っていると、おばさま三人連れがやってきた。
前に座らなければいいのに、と思っていたら意に反して目の前にやってきた。
三人寄れば姦し娘。
案の定おしゃべりが始まった。
目を閉じて聴いていると面白い。
三人がそれぞれ好きなことを言っている。会話になっていないようだが時々かみ合う。

予告映画のCMが流れ始めた。
そろそろ始まるかなと思っていると、左隅の男性が何かしゃべり始めた。そちらを覗いていたら、映画が既に始まっていた。
映画の始まりを観ることができなかった。
「うぅ~ん!」

「母の日」に母への感謝の気持ちを改めて振り返るように、
この映画、親子の思いがじ~んと伝わってきて、我が人生を振り返ってしまった。
DVDでもいいという人もいるが、私は映画館で観ることを勧める。
物語、役者、音楽、映像等総合して、「映画」だと思うから。

帰り道、車のラジオから流れてきた曲はキロロの『未来へ』。

 母がくれた たくさんの優しさ・・・・・・

 離れた母へ 素直になれずに・・・・・

偶然に流れた、この曲に聴き入ってしまった。