「ちゃんとやれ。しっかりやれ。・・・・知らんぞ。」
「・・・旧城主の子供が歩いている、向こうからその領地内の小作人のおじいさんが歩いてくる、・・・・・・・
「グッド・モーニング・ミスターだれそれ」とやる。片方も丁寧に「グッド・モーニング・ロード」と挨拶する。
こうした、ほんとうの行儀のよさ、というものが英国人にはあって、見ていて気持ちのいいものだ。」『白州次郎 プリンシプルのない日本人』より
「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞いをしなければならない」といった教育がしっかりされているようだ。
「この意味で不愉快なのは、日本でなんとか名のある家へ行くと、その子供が女中や運転手に威張り散らしていることだ。・・・・日本でも子供に親がもっとこういうことを教えなければいけない。これがほんとうの民主教育というものだと、僕は思う。」と、白州次郎が書いていたことを思いだしてしまった。